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受験情報

ドラゴン桜、 ビリギャルは可能か?

合格する人の共通点

「今」勉強を始めて、内職をせよ

・英語は単語、文法の次に何やるの?

・予備校の選び方は?

・学歴って意味あるの?

 

 

大学に合格する人の共通点

面白い!

 

[ビリギャル]学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話


本は100万部売れたらしいです。この反響から分かることは、世の中の多くの人は、自分自身に対して少しネガティブな印象を持っている(もしくは自信が無い)ものの、一方で人より優れていて何かを成し遂げることが出来るはずと思っていて、その拠り所としてこういう逆転ストーリーが好まれるのだと思います。「自分はやれば出来る」という思いを自己効力感とか言いますが、自己効力感が高いようで低いのが多くの人の特徴かと思います。

 

さて、本屋で立ち読みしたところ文体がとても癖があって読めなかった話題のビリギャルですが、storysでアップされていたものはそんなことなくさらっと読めたので、本のほうは意図して癖のある文体にしたのかと思いました。

 

しかしこの話で一番感動的なのは文章には書かれていないところで、この子が先生のことをさわやかなほど信じ切っているところですね。実際、この話のように1年で早慶に合格する人は一定数いて、完全無理な話ではないのです。大学受験というのは過去何十年にわたってほとんど同様の形式がとられていて、過去問題もその対策も成功理論もたくさんあるわけですから「セオリー通りやればうまくいって当然」のものなのです。たとえば数学でいえば教科書やって、青チャートやって、1対1やって過去問題やればだいたい解けるようになるということです。勉強はスポーツにおける体格差のように生まれつきの差が小さい競争なので、合格の再現性も高くなります。誰がやっても結果がでるということです。

 

では、なぜ1年で合格できる人と何年やっても合格できない人がいるのかというと、セオリー通りにやるかやらないか、ただそれだけ。なのでセオリー通りにやる、というのが案外難しいのだと思います。「これやれば受かるよ」と言われてもできない人が大多数ということ。

では、セオリー通りにやるとはどういうことか?を考えてみます。

 

1.セオリーを知る。

まずセオリーを知らなければ話しになりません。セオリーとは、各科目において「これをやれば志望校の過去問題が解けるようになる」というものです。予備校の先生に聞けばだいたい教えてくれます。学校の先生はあまり知りません。大学生に聞くと、セオリーではなくただその人にとってうまくいっただけの例外だったりするので注意が必要です。

 

2.セオリー通り取り組む。

セオリーを知った!嬉しい!頭がよくなった気がする!という感動の後、1週間くらいは勉強がつづくのだと思いますが、これを邪魔する要素が世の中にはたくさんあります。

 

大敵1「飽き」

勉強取り組んだ、しかし勉強つまらない。明日また頑張ろう。となってしまうパターン。そもそも集中力が無い人。セオリーを知っても知らなくても脱落します。1年の間、毎日長時間の勉強に耐えられない人は120万人の受験生のうち半分くらいは居るんじゃないでしょうか?

 

大敵2「不安」

勉強取り組んだ、しかし結果が出ない。今までの勉強に戻ろう。となってしまうパターン。ビリギャルの感動的なところはここで、不安なことがある中で坪田氏を信じ切ったところが美しい!中途半端に勉強が出来る子は、ここで脱落します。

 

大敵3「学校」

彼女には、「学校の勉強はみんなのための授業。だから、君は君の勉強をしなさい」と指示しました。

すると、彼女は完全に学校の授業をシカトしてしまいました。

授業は完全に無視。しかし、猛烈に勉強している。

先生側としてみれば、嫌な気持ちしかしなかったでしょう。

 

でも、学校の授業って、「学校側の都合でプログラムが作られている」訳なので、それに合わせるのもおかしな話です。

やりたいことが明確に決まった彼女には、必要のないものでした。

 

これもまた美しい。彼女が坪田氏を信じる心、そして大学受験に必要なものは何かを確信している心。学校の勉強が邪魔になる理由はいくつかあります。まず、セオリーに沿っていないこと。非効率的な方法を採用していることがほとんどです。次に、受験科目に関係のない科目を勉強しなければならないこと。高校卒業資格を得るためにはやむを得ないのですが。最後に、大人の事情が含まれること。「国立大学の実績を増やしたい!」というのが愛知県内の高校の思惑かと思います。愛知県の子は中学校卒業の時点で先生に従順な資質を育て上げられるので、この大敵3に影響を受けやすいのではと予想しています。

 

 

このように、セオリーを知る、そしてセオリー通りにやるという2つのステップで大学受験は高校生を選別しています。まずセオリーに出会えた人はそれだけでラッキーです。ほとんどの人は高校の勉強をベースに、ちょっと予備校にいって、ちょっと赤本を解いておわりで二流以下の私立に進学します。セオリーに出会える人が全体の1〜2割くらいでしょう。

 

その後、セオリー通りに実行出来る人がさらにその1〜2割だとすると受験生合計の5%未満くらいとなり、難関大学の合格者数と合致しますので体感的にも実際にもこんなものです。

 

素直で実行力のあるいいやつばかりが集まる難関大学では、素敵な友達がいっぱいできますよね。うちの塾生には、良い大学に進学してほしいものです。

 

 

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